オリジナルを探すこと、作ること。

29.04.2015

jam

先日、京都で開催されていた「ふるどうぐ市」に行って来た。
凄く素敵な方、素敵なモノに出逢えた市でした。

しかし数日後、ある古道具店のオーナーと今の骨董シーンや骨董を扱う人たちについて話をした。
少し前にFacebook上で物議を醸した「サードウェーブ系男子」と似ており、「骨董系男子&古道具系女子」がいるという事実。服装が似ているだけでなく、ライフスタイルまで共有するというか、同じである。前回ブログにも書いた「コピペ世代」なのでしょうか?

この世代が危険なのは、オリジナルを探す、オリジナルを作るという行為がないこと。

その友人オーナーと話しをしていてビックリしたのは、同業者として、僕たちはアンティークを広めたいからフランスやベルギーなどに雑貨や古道具を探し求め、買い付けに行くわけですが、今回京都で開催されていた「ふるどうぐ市」に出店していたある店主は、友人のお店やネットショップでアンティーク雑貨を購入し、あたかも自分が探してきたかのように値付けをし直し、店で販売しているようです。当然モラルから外れているので、そのオーナーは怒ったらしいですが・・・。でも当然のことのように思います。本気で古道具やアンティークを扱う人たちと姿勢も違えば、考え方も違うわけですが、正直理解出来ない感じです。
買い付けのリスクを負い、モノと出逢うストーリーを感じ、それをお客さんに伝え、共感したお客さんと価値を共有すること。この世代の人たちは、このプロセスはなく、完全に情報化した社会とトレンドの中で生活しているので、コピペが日常で悪いことをしている意識もないわけですから。でも、考えて欲しい。自分だけのオリジナルを探す、作るというプロセスを。
それが顕著に現れているのが、インスタグラムじゃないでしょうか?(まぁ、ぼくもやってますが・・・)

ある執筆家が書いてました。
スローライフが流行、スローフードが生まれた。これは日本人が昔から行っていた生活であり、おばあちゃんの生活だったり、食生活だったわけですよね!?そのことが時代が変われば、お洒落な言葉で言い換えられ、内容はおばあちゃん食生活なんですよね!?サードウェーブ系もそう!コーヒーの焙煎を浅煎りにし、香りを強くし、味を薄くしたコーヒーは、昔の喫茶店でもアメリカンという名で親しまれていましたし。何か名前をお洒落にすることで、こんなにも新しい風になる現象自体が気持ち悪いと思えてなりません。こういうトレンド感に流されることなく、デザインという仕事と自分のライフスタイルについて考えたいと思いました。

それと・・・今回、トリトンカフェでは、オリジナルグロッサーズの開発をしていたのですが、一番悩んだのは、パッケージですかね!?先にも言ったように、オリジナルをどうやってカタチにするか?を話し合いしました。
今のパッケージデザインの流れやコンフィチュールブーム、クラフトブーム、手作りブームなどに流されないデザイン思考。僕たちが見つけたのは、「デザインしないデザイン」という考え方。それが最近のトリトンデザインかもです。

自分らしいを見つけること、それがオリジナルを探すこと。
何かの情報に引っ張られるのではなく、自分で情報を整理し、
自分らしく暮らすことが、自分らしく仕事をする。
本当に「素敵な暮らし」「素敵な仕事」は、そこから生まれるんじゃないか?と思います。

自分で探そう、自分らしさ。