本質を問う、自分に問う。

19.02.2015

ある有名な骨董商の方がメールで言っていた。

今、日本で広がる骨董ブームとその撮影の仕方が好かん!と。

何となく理解したし、共感できた。

 

海外と日本における文化の認識がかなり違う。

海外は、自国のことをよく理解し、個々が自国の歴史について語れるほど、知っているのに対して、日本人はまったく自国の歴史について語れない。というか、知らないし、興味がない。島国で平和ぼけしている証拠。戦後70年経った今、もう一度日本人という民俗性と歴史を学ばないといけない時代が来ているのではないかと思う。戦争に負けたから、自国の文化を捨てた!では済まない。自国の文化を捨てたから、文化を消費してもいいという思考も違う。

でも、今の日本人(日本)は、すっかり消費を当たり前とする民俗になってしまったように思います。

海外の人たちは、そんな簡単には、文化やライフスタイルを変えたりしません。時間を大事にし、歴史を重んじて、親や先祖のことを考えながら、200年も500年も過ごしてきたからこそ、ヨーロッパでは、古い建物が残るわけですし、生活スタイルを変えるなどしないのですよね!

日本は、建物も、食生活も、様式も全て変えれる民俗。いい意味で、柔軟性がある。ということでしょうが、結果的には、消費しつづけないといけない国になったわけです。先に書いた骨董商さんの話ですが、骨董の敷居をさげてまでトレンドにする必要がないのです。このトレンドが骨董という文化を消滅させる要因にもなる可能性があるからです。本当に骨董を愛し、収集する人たちは、このトレンド風の骨董ブームには見向きもしないのですが、流行ってしまうと本来のお客様を追い出してしまうことも考えられるからです。モノを愛する人の手に渡らず、モノを消費する人たちの手に渡り、その後、またトレンドの志向が変わったら、何処かに売られる。その繰り返しなのです。ヨーロッパに骨董売買がないわけではないですが、思考と認識が違うということです。

民芸工芸が流行ると雑誌がこぞって特集を組む。珈琲が流行ると特集を組む。家具やインテリアが流行ると特集を組む。そうやってトレンドを消費し、文化を育てることなどせず、メディアが消費を促してきた国なのです。(日本が極端という意味も含む)

自分にとって必要な生活。自分にとって必要なモノ。自分にとって大切な暮らし方。トレンドに左右されるのではなく、自分の頭で考え、自分で判断し、行動すれば、それはとても素敵な生き方になるわけで、自分だけのオリジナルなライフスタイルが作れるのです。ブームを意識し、まわりばかり意識することなく、自分の信じる文化を創る時代に、そろそろ移行する必要があるかなぁ?と思います。一本筋の通った日本人を目指したいですね!?

 

余談

先日、スタッフにも言ったのですが、ライフスタイルをトレンド化したものを正当化したり、その中で生きてる人たちは、ホンモノではない!という話。スローライフやオーガニックな生活をメディアで見たり、聞いたりした人ほど、田舎暮らしをしたがるのです。でも、自給自足で畑を耕し、自分たちが口にする食料と生活をしていくための農業をするでもなく、空間としてだけの田舎暮らしをお洒落を思って行う人たち。そういう人たちほど、ホンモノではなく、ライフスタイルを追うもんだから、お金が必要で、結果的に出稼ぎをしています。(昔でいう出稼ぎと意味が違う)骨董や民芸工芸を買い、部屋に飾るために外貨が必要になるわけです。要はスタイルを求めているのです。本当にスローライフをしたい!本当に環境の良いところで安全な食品だけで生活したい!と思うひとたちと意識が違い過ぎる!という話。ライフスタイルをトレンド化し、それを自分の生活に取り込む人ほど、田舎暮らしは溶け込めないでしょうし、続けることが出来ないでしょう。志の高いモンモノのひとは、利便性ではなく、ホンモノの環境を選択されると思います。料理家の根元キコさんのように・・・。